Lesson10-2 治病の為の食事法 陽性

陽性傾向の症状への対処

次に陽性傾向の症状を出さないための注意法です。
どれも陰性の症状が出ないために行ってきた事と似ているので、前のページの注意法と比較しながら確かめましょう。
陽性の症状は多々ありますが、主に体に熱がこもったり、過剰に栄養を摂取したり、エネルギーの循環が昂り過ぎた場合に起こるものなので、その原因を解消します。
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  1. 肉や卵などの動物性食品、ソーセージなどの加工品魚介類などは極陽性を持っています。なので取りすぎると体に陽性の要素が溜まって陽性の症状が出ます。
  2. 避けるべき食品に含まれる砂糖などの甘味、バターなどの乳製品精白された穀物、トマトやピーマンなど熱帯産の野菜、スパイスやコーヒーなどの刺激物アルコール類薬物は極陰性を持っています。一時的に過食すると溜まった陰性とバランスを保つために、体も陽性のエネルギーを作り出します。その場はしのげますが、消化が済んで陰性のエネルギーが消えると体内で作った陽性のエネルギーが残って体に影響を与えます。
  3. パンやクラッカーなど固く焼き締めた小麦粉製品は硬化作用を持つだけでなく、エネルギーを凝縮させて出来上がった物なので陽性のエネルギーが溜まり易くなります。
  4. 化学製品遺伝子組み換えの食品は自然を求めるマクロビオティックとは相容れない存在で、体に影響を与えます。
  5. 電気や電子を使った調理器具は食品の栄養を変化させてしまう可能性があるので避けてください。
  6. 油の使用は炒める時にごま油を少量、週に1~2回使う程度にとどめ、もし多用した場合は1~2ヶ月の使用を自制しましょう。
  7. 生の野菜は健康な時のみ食べてもいいが、それでも1ヶ月に数回程度にとどめましょう。
  8. 陽性症状が発症した場合、調味料はいつもより気持ち少なめに使用してエネルギーの貯蔵を抑えます。
  9. 主食とする全粒穀物も玄米だけ、麦芽だけといったように1つの種類だけを食べる事はせず、多くの種類を混ぜ合わせたり曜日によって種類を変えるなどバリエーションを持たせましょう
  10. 陽性の症状に対抗できるように、毎日飲むスープの味付けを少しだけ薄くしてエネルギーを抑えましょう。「物足りないから」と言って塩を加えるのはもってのほかです。
  11. 野菜を取る際には陽性の症状を中和する為に、濃い緑色の葉物野菜を中心に取りましょう。
  12. 豆類や大豆製品は高いエネルギーを保有しているので毎日食べる料理は普段より軽めに、時々食べる食品については量を少なめに抑えましょう。
  13. 海藻類の出汁も普段より少し短めにとって、薄い物を使用しましょう。
  14. 1週間に1~2回、消化を促進させるためにふりかけを使用してもいいですが、大量に使わないよう気を付けてください。
  15. 1週間に1~2回、消化を促進させるために漬け物を使用しましょう。出来れば浅漬けや短時間漬けただけで塩気があまり効いていない物が望ましいです。
  16. どうしても動物性食品を食べたくなった際には白身魚で代用してください。ですが避けるべき食品を食べたので、この後の節制にも心掛けてください。
  17. 果物、甘味、木の実、刺激物なども我慢の限界が来たら少量、楽しむ程度は食べてもいいですが、その後の節制にも心掛けてください。
  18. コーヒーや紅茶など香りや味の強い飲み物は避けましょう。
  19. 最低50回以上噛んで、素材の味をしっかり味わいましょう。
  20. 暴飲暴食をせず、就寝3時間以内の食事はやめましょう。

どれも陰性症状に対する注意と似ていましたが、全体的に陽性の場合は味付けを薄く陰性の場合は味付けを濃くすることが大きな違いです。