Lesson10-3 治病の為の食事法 陰陽両極端

陰陽両極端な症状に

ここでは陰性と陽性、2つの症状が現れた場合の注意点です。
レッスン10-110-2で出て来た注意点とほとんど同じことですが、両方の性質が出ている場合はどちらか一方の対処をすればいいだけではないので、細心の注意を払って治病する必要があります。
健康が確立されるまで、少なくても2~3ヶ月の間はこれらの注意を取り入れて生活を送らなければなりません。
診断2

  1. 肉や卵などの動物性食品、ソーセージなどの加工品魚介類などは極陽性を持っています。なので取りすぎると体に陽性の要素が溜まって陽性の症状が出ます。
  2. 避けるべき食品に含まれる砂糖などの甘味、バターなどの乳製品精白された穀物、トマトやピーマンなど熱帯産の野菜、スパイスやコーヒーなどの刺激物アルコール類薬物は極陰性を持っています。なので取りすぎると体に陰性の要素が溜まって陰性の症状が出ます。
  3. パンやクラッカーなど固く焼き締めた小麦粉製品は硬化作用を持つだけでなく、エネルギーを凝縮させて出来上がった物なので陽性のエネルギーが溜まり易くなります。
  4. 化学製品遺伝子組み換えの食品は自然を求めるマクロビオティックとは相容れない存在で、体に影響を与えます。
  5. 電気や電子を使った調理器具は食品の栄養を変化させてしまう可能性があるので避けてください。
  6. 油の使用は炒める時にごま油を少量、週に1~2回使う程度にとどめ、もし多用した場合は1~2ヶ月の使用を自制しましょう。
  7. 生の野菜は少なくても1ヶ月、もしくは健康になるまで食べるのを控えましょう。冷えた食べ物は消化に悪いので加熱して食べてください。
  8. 味付けは濃すぎず薄すぎず、適量の味付けを心掛けましょう。
  9. 主食とする全粒穀物も玄米だけ、麦芽だけといったように1つの種類だけを食べる事はせず、多くの種類を混ぜ合わせたり曜日によって種類を変えるなどバリエーションを持たせましょう。しかしソバには収縮作用があるので、健康になるまでは避けてください。
  10. 両方の性質の症状に対抗できるように、毎日飲むスープの味付けを中庸な味付け、ちょうどいい味付けを心掛けましょう。
  11. 野菜を取る際には球形の野菜葉物野菜根菜をバランスよく食べるようにしましょう。
  12. 豆類や大豆製品は毎日の食事に5%の割合で取り入れて、食べ過ぎないようにしてください。
  13. 海藻類の出汁の味付けもちょうどいい味付けにします。
  14. 1週間に1~2回、消化を促進させるためにふりかけと漬物を少量食べるのはいいですが、中庸な味付けになるよう注意しましょう。
  15. どうしても動物性食品を食べたくなった際には白身魚で代用してください。ですが避けるべき食品を食べたので、この後の節制にも心掛けてください。再度食べたい場合は健康になるまでか、10日~2週間の休養期間が必要になります。
  16. 果物、甘味、木の実、刺激物なども我慢の限界が来たら少量、楽しむ程度は食べてもいいですが、その後の節制にも心掛けてください。
  17. コーヒーや紅茶など香りや味の強い飲み物は避けましょう。
  18. 最低50回以上噛んで、素材の味をしっかり味わいましょう。
  19. 暴飲暴食をせず、就寝3時間以内の食事はやめましょう。

陰陽両極端の症状が見られた場合、特別な事はせず普通の食生活を心掛け、避けるべき食品を避けていれば問題ありません。陰性の時には味を濃くしたり、陽性の時には味を薄くしたりするなどの特別な事はせず、普通を求めましょう。
病気になった場合は医者の言う事を聞くだけでなく、どのような食生活をおくるかも重要になってきます。それぞれの症状に合った食生活を自分で見極め、実践しましょう。