Lesson1 マクロビオティックとは何か?

マクロビオティックとは

これからマクロビオティックのについて学習を進めていきますが、そもそもこの「マクロビオティック」という言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。まずはマクロビオティックの基礎知識から学んでいきましょう。
マクロビオティックとは穀物類を中心に献立された食事法であり、東洋で育まれた哲学や医学の応用系になります。
麦
ちなみにマクロビオティックの語源はギリシャ語から由来しており、

macro:大きな、包括的な、無辺の
bio:生命の、生き生きした
biotic:生活法、若返り術

という意味を持っています。直訳すると「包括的な生活法」となり、意訳すると「自然という大きな概念に身をゆだねた生活法」となります。
東洋医学の基本は「日々の生活を健康的に過ごすことが最大の予防となり、病気にかからない体を作る」という概念で成り立っていて、マクロビオティックもその考えに当たります。マクロビオティックの目的は上記の考えを基に作られた食事を取り、日々を健康に過ごして幸福を得る事なのです。
このような概念、考えを持った医療法や生活法は多数存在するでしょう。しかしそれを行う前提条件として、理に適っているか、生活にちゃんと取り入れられることが出来るか、宗教上の問題も考慮できるのかなど多くの問題が立ちふさがります。
また、世の中のマクロビオティックには、桜沢如一氏のオーサワ式や久司道夫氏のクシ式など、元は同じであったものが現在微妙に形を変え、宗派のように別れてしまっているものもあり、これがわかりにくさの一つの要因となっています。
ですがご安心を。
先程申したように、マクロビオティックは哲学や医学の応用系であり、5000年来の歴史を重ねることで上記の問題を解決していき、民間でも実践可能なほどに研究されたものです。しかも万人共通の決められたメニューではなく、その土地の気候や環境、性別、年齢、健康状態などを考慮して細分化されたメニューがたくさんあります。
また本カリキュラムでは、現在のマクロビオティックの宗派などにはとらわれず、本質的に重要であることや現代の生活様式に合わせやすいものを包括的に学べるような内容となっています。
さらに、食事法のみに焦点が当てられることが多いマクロビオティックですが、それと合わせて重要なマクロビオティックの考え方や基本理論、マクロビオティック的な生活様式も合わせて学習していきます。食べることだけでなく、全ての知識が一つとなり実践されることで、より大きなメリットを享受できるでしょう。
なのでこのカリキュラムが終わった頃には皆さんも知識だけでなく、日々の食事に対する考え方も少し変わるマクロビオティックコンサルタントになられていることでしょう。

マクロビオティックの効果と利点

頭痛
マクロビオティックの大きな効果はやはり体を健康な状態に正すことです。
上記で説明したように、マクロビオティック自体は古代から存在していて私達の生活を陰ながら支えてくれていました。
それならば、なぜ今になって耳にするようになったのでしょうか?
それは国や地域によって差は出て来ますが、世界的に飽食が多く見られ、問題視されるようになったことが理由の一つとして挙げられます。
本来人間も動物の一種なので、その土地にあった食物をその日に必要な分だけ食べるのが最も自然です。
ですが今やスーパーに行けば多くの食材が並び、ジャンクフードが街に溢れ、残った料理は残飯として処理される世の中になっています。別にそれ自体は悪くありません。多くの食材が集まるのは国が豊かな証拠ですし、餓死の恐れもなくなるでしょう。
しかし過食によって体に異常を感じるようになった方々が増加しているのも事実です。
そのような事態を危惧する人々が増える中で、今マクロビオティックの生活法が世界的に注目されるようになりました。
体を健康にしてくれるだけでなく、日常に取り入れやすく毎日続けられる事も大きな利点であり魅力です。

まとめますと、マクロビオティックとは

  • 穀物類を中心にして献立された食事法
  • 東洋で育まれた哲学や医学の応用系
  • 自然という大きな概念に身をゆだねた生活法

など、それぞれの考え方や概念を組み合わせた生活法になります。言葉にすると少し難しく感じるかもしれませんが、どれも元々昔から行っていた生活を現代に当てはめた物なので実践することはさほど難しくありません。
今までの生活からは少し変化が必要になるものもありますが、それに見合う健康は非常に価値が大きい物です。
本講座で学習を進めながら、ぜひ実践していきましょう。

Lesson1確認問題

Lesson1の練習問題に取り組んでみましょう!
知識を確認することで、より定着度が高まります。