Lesson12-2 体質と状態 その2

受精・生年月日

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誕生月や星座は太古から占いに用いられてきました。人によっては「占いは根拠がない、気の持ちようで変わる」と考えるかもしれません。
ですが誕生月は身体的にも精神的にも大きな影響を与えます。
赤ん坊は生まれた瞬間からその時の環境に体を対応させようと働きます。例えば陽のエネルギーが満ちている夏に生まれた場合は陽の性質を強く持った子供になりますし、逆に冬は陰のエネルギーが強いのでこの時に生まれた子供は陰の性質を強く持ちます。
大まかに二分化しますと、春分より後に生まれた子供は陽性に、秋分より後に生まれた子供は陰性の性質を持ちます。

これらの性質は特徴であると同時に、対の性質に対応できない弱点でもあります。

春夏生まれで陽性の方は活発でエネルギーを燃やし易いので消化機能が強化されます。しかし寒い時期の乾燥に肺が耐えきれず、気管支炎や肺結核の病気にかかり易いです。こうなると酸素の気体エネルギーを上手く吸収できなくなり、エネルギーを運ぶ循環器系にも悪影響が出ます。
逆に秋冬の乾燥しやすい時期に生まれますと呼吸機能は発達しますが、消化器系、特に肝臓や胆のう、腸などが弱点になります。
中にはこの例に当てはまらない方もいるでしょう。その場合、胎児期に母親から吸収していたエネルギーが原因になります。

妊娠して出産するまでの期間は基本的に十月十日で、半年以上の時間を母親と共に過ごします。なので胎児期に過ごした季節と出産時の季節の性質が変わっていることも多々あります。
つまり生まれてくるまでの間、母親が旬の食材ばかり食べていると出産するまでに対の性質を持った食材のエネルギーを大量に摂取するので、出産時期の性質とは逆の性質を持つ子供が出て来ます。

両方の性質を持つには、母親が胎児期に取る食事に少し旬の食材を混ぜてバランスよく食べる事です。少し難しいかもしれませんが、カリキュラムの後編で紹介するレシピを参考に調理してみてください。
暦

誕生と成長の場所

育った環境も体に影響を与えます。
例えば酸素の薄い高山で育てば少ない酸素で効率よく動ける体に成長しますし、日光を遮るものが少ない海辺で暮らしていると肌が黒くなっていくでしょう。
このように山と海で体の性質が変わるのですが、都会と田舎の生活でも違いが生まれます。
田舎の方は作物を栽培している場合が多いので自然な食品を取る機会が多く、逆に都会の方は商品化した物を多くとるので、この時点で食生活の違いが生じます。

なのでもし病気になった場合、自然な食品を多くとっていた田舎の方は症状が単純になり、商品化した物を多く取っていると様々な化学薬品が混ざり合って複雑化しやすくなります。