Lesson13-3 健康を整える 消化器系

消化器系

胃腸などの消化器系が関係する病気は現代の社会の置いて、最も一般的な病気だと言われています。
胃下垂や腸炎、ガスが溜まって起こる腹痛、ヘルニア、痔など、一般的に知られている病気だけでも多くの種類が挙げられます。しかもその原因が元々の遺伝だったりアレルギー、感染症など多方面から始まり、原因を見定めた後に処置を行う必要があります。
ですが大部分を占める原因は不摂生な生活や食事、過度なストレス、行動力の低下など不健康な暮らしをした場合によく見られます。中でも消化器系と直接関係を持つ食事の影響は大きく、偏った食生活を送っていたり食事の時間が変動しやすい人は発症の可能性が高くなりますので、直ちに改善しましょう。
それと腸の異常は外見にも直接関わってきます。
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腸に何かしらの問題が発症した場合、神経や血管が集中している手の平や額、下唇に悪いエネルギーまで送られ、肌が荒れたりしわが増えたりしてしまいます。特に体に異常を感じないのに、今挙げた部分の肌が荒れる人は1度食生活を見直してみてください。
他にも発熱や集中力の低下、ネガティブな思想に落ち込むなど一見消化器系とは関係なさそうな症状も巡り巡って原因になっている場合もありますので、診察の際には現状をハッキリ報告してお医者さんの話をちゃんと聞くようにしてください。
健康的な生活を送り、火を通す「調理」と十分な「咀嚼」で「消化」を促し、正常な体機能によってエネルギーを「吸収」「変換」してもらうことが、消化器系にとって最も理想的な働きです。

食事法

穀物類を取る事はもちろんですが、胃腸の働きを助けてくれる食物繊維が豊富に含まれている全粒穀物を使用した方がより効果的に働いてくれます。
それと腸が悪い時に砂糖やハチミツなど単糖類が大量に含まれている甘味は、腸の絨毛を覆い隠して吸収効率を下げてしまいますので、食べないようにしてください。
野菜は大根葉やニンジン葉など固い緑の葉物野菜根菜が好ましいです。これらの野菜にも食物繊維が豊富に含まれているので全粒穀物と一緒に食べましょう。
さらに漬け物や梅干し、味噌などの発酵食品は消化作用を強めてくれるので、毎日の食事に取り入れてください。
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生活様式

腸は冷えやすく、状態が悪化すると脳へのエネルギーを十分に送れなくなるので気分を落ち込みやすくしてしまいます。お腹を出して寝ていたり寒い日に薄着でいるとお腹を壊したのは、腸が原因で起こった物です。
なので普段から暖かい物を口にしたり、ポジティブな思考を持って生活すると自然と腸の活動も良くなっていきます。夏場の暑い日は涼しさを求めて冷たい物を大量に食べたり薄着で寝てしまう事もあるかもしれませんが、最低限お腹への配慮を心掛けてください。

家庭療法

腸は元々陰性の性質が強いので陰性の病気にもなり易いです。その為にも陽性の働き、つまり暖かくして腸の病気に対抗していたのは昔から変わりません。日本で昔から暖を取るために使われている腹巻がその証拠です。
他にも対抗策として温めたタオルや温湿布なども用いられ、様々な方法の家庭療法があります。中には湿布にショウガを用いて外用薬として扱う人もいます。
それと食事には腸の為の飲み物も一品追加して食事をすると、予防と同時に体の改善を行ってくれます。中でも梅しょう番茶や根菜を用いたきんぴらスープは発酵や食物繊維の効果を含みつつも、温かい飲み物なので消化器系の滋養と効果増幅を促します。
簡単な運動も必要となって来るのですが、日頃から外に出て運動する人がそんな心配をすることはあまりありません。運動が苦手だったり時間が取れない人の場合、やる気が削がれてしまって行動に移すことが中々出来ない事の方が多いです。
このような時は難しく考えず、ジョギングやラジオ体操など、簡単なものから取り組んで徐々に体を慣れさせていきましょう。