Lesson13-4 健康を整える がん

がん

現代社会でがんが発症する割合は、女性が3人に1人男性が2人に1人に現れると言われています。それほどがんは誰が発症してもおかしくない病気の1つなのです。
医学の進歩と情報共有の術を身に付けたことによって、早期発見されたがんなら治療可能、というほどまで人間の技術は進化してきました。ですがそもそも、がんは不治の病として有名ですが死亡原因の割合はそれほど高くありませんでした。
診断
がんの死亡率は1900年代に1~2%なのに対し、20年代には10%、40年代には15%、50年代には25%と急激に増えて来ました。早いスピードで進化していった時代と同じように死亡率も上がって行った背景には、生活の変化が原因の1つだとも言われています。
急激に増えた肉食文化や油分の大量使用などによって過剰な栄養やコレステロール、脂肪、糖分、塩分、化学調味料が体の中に溜まって行き、臓器を苦しめるようになりました。そして極度に悪化すると悪性の塊、つまりがんが誕生するのです。
しかし当時は「がん」という病名を知っていても、自分が発症するとは思わず別の病気だと勘違いする人も少なくありませんでした。しかも原因となった食生活も時代が進むと冷凍食品やファーストフードなど手軽で美味しい物も増えて、間食する機会も増えて来ました。
その結果、がんの死亡率が驚くほど上がったのです。

解消法

もし発症してしまった場合、自身で治療することは出来ません。
自分の体がおかしいと感じたら、すぐにでもお医者さんの所へ診察しに行って体を診てもらいましょう。度合によっては抗がん剤や放射線治療など、体への負担が大きい治療が必要になるかもしれませんが、命との天秤をかけてよく考えて答えを出してください。
がんは体のどこにでも発症する恐れがありますし、その上遺伝的な問題で発症率が高い人も存在します。現代において過労やストレスで発症させてしまう場合も珍しくありません。
それらの要因を含めながらも、がんの発症を抑えるためにはまず食生活を改める必要があります。体の改善と予防の為に、マクロビオティックの食事を取り入れましょう。
ちなみに、臓器内のがんは自分で見つけることは出来ませんが、胸部や睾丸、こぶなど自分で触れる部分に小さい骨のようなしこりがあるとがんの恐れがありますので、迷わずお医者さんに相談してください。
他にもリンパの崩れや異常な出血など、明らかに異常な症状が現れますので気を付けてください。リンパの崩れによって見られる分かり易い現象は、肌の色が緑の色合いを含み始める事なので、不安に感じたら日頃からマッサージなどで体のチェックを行いましょう。

食事法

がんは体のどこにでも発症するので、悪化した部位によって効果的な食材が変わってきます。その為の知識が大量に必要なのですが、決まっていることはマクロビオティックの食事の基本に則った健康的な食事である事です。
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中でも甘い野菜を用いたジャムやジュースが多くの場合で活躍します。糖分自体は大きなエネルギーを持っているので、不調の際にはよく用いられます。ですが単糖類だと腸の働きを阻害してしまうので、体内で糖分へと変化し、消化を促す食物繊維も一緒に取れる甘い野菜が活躍してきます。
消化した栄養の運搬を効率的に行うために、食べて30分後の運動やマッサージも忘れずに行いましょう。体の血行を良くするために、整体や針治療、ジム通いなど自分に合った方法で体を温めるようにしてください。
また、普段なら果物なども避けるべき食材の1つですが、卵巣腫瘍など子宮や卵巣に問題を抱える場合はキンカンやミカンなどの柑橘類が体を癒してくれます。特にジャムやお茶にすると効果的です。