野菜
マクロビオティックで重要となる食べ物には野菜もあります。
穀物は全般的に陽性の効果を持っており、堅実、安定、活力の源だと考えられています。ですが陽性の食材ばかりとっていると、過剰摂取として体に異変をもたらしてしまいます。
その効果を抑えるために野菜は陰性を有しており、両方摂取することで体の調子を正常に保たせてくれます。さらに彩りも加えてくれるので、食欲をアップさせる効果も持っています。
最初にお伝えしたように野菜は重要なポジションに位置しているのですが、穀物と対を為すほど強力な効果を持っているので気を付けなければならない点があります。
それを3つに分けて説明していきます。
緑の葉物野菜
大根葉など、緑の葉物野菜は穏やかな上昇エネルギーを持っていて、体の熱を冷やして心を落ち着かせてくれます。さらに鉄分やカルシウムなどのミネラル分が豊富に含まれていますので血液や骨、歯を丈夫にして自然治癒を助けてくれます。
搾り汁にすると肝臓疾患の治療に効果的で、体内に溜まっているタンパク質やコレステロールを除去する働きも持っています。
効果が見られる内臓の多くは肝臓、胆のう、肺、心臓になります。
球形野菜
キャベツや玉ねぎなど、球形野菜は均整の取れたエネルギーを供給する働きを持っており、穏やかな甘味で心を落ち着かせてくれます。特に血液をサラサラにしてくれる「硫化アリル」が含まれている玉ねぎはマクロビオティックでも活躍しており、神経や筋肉の働きを円滑にしてくれます。
効果が見られる内臓や組織は膵臓、脾臓、胃、リンパ系などで見られます。
根菜
人参やダイコン、ゴボウなど多く見られる根菜には強力な下降エネルギーが秘められています。
効果が見られる内臓は肺や大腸、泌尿器系に多く見られますが、野菜の種類によっては肝臓や心臓など他の臓器に影響をもたらす物も存在します。
ちなみに大根は根菜の効果を強く持っており、強力な溶解エネルギーを有しています。同時に取った脂肪の消化を促進するだけでなく、過去に摂取した動物性脂肪の排出も促進してくれるので、肉や魚を使用する食事には大根も一緒に使用しましょう。
摂取方法
上記のように3種類に分けられる野菜ですが、1日に摂取する量は食事量全体の20%~30%が目安となります。簡単な献立を例に挙げると、主食となる玄米や小麦、メインとなるおかずに加えてサラダを1品足すだけでも十分効果が期待できます。
他にも汁物や混ぜご飯の具材といった形でメニューを付け加えてもよいでしょう。しかし漬け物の場合は漬けた物や時間によって性質が変化している可能性もあるので、野菜とは別物だと考えて献立を組む方が良いです。