豆類
豆は見た目が腎臓や耳に似ていたため、東洋医学では昔からこれらの器官と関係があると考えられてきました。
豆類の持つエネルギーは基本的に活力を与えるので臓器を均衡的に力づけ、良質なたんぱく質や脂肪、炭水化物を効率よく供給して多くの人体機能を健全に維持することが出来ます。他にも生殖器系の強化や腸機能の円滑化など様々な効果を有しています。
「豆は畑のお肉」と呼ばれるほど良質なタンパク質を持っているので、毎日の食事に取り入れても良いほどです。
中でも大豆は豆腐や納豆など加工品も多く、食感が肉に似ているテンペという発酵食品もあるのでマクロビオティックでは重宝されています。テンペ自体はネットショッピングで手に入れたり、大きいスーパーではたまに見つけるので1度食してみるとよいでしょう。
ではここからマクロビオティックでよく見られる豆類の紹介をしていきましょう。
アズキ
アズキは豆類の中で最も陽性を凝縮している豆になります。
強力なエネルギーを持っていたので昔から家庭療法やお茶、手当法に用いられており、深紅の色合いはおめでたい席にぴったりだったのでお祝いや門出の際に赤飯がたかれます。
レンズ豆
少し耳馴染みのないレンズ豆ですが、タンパク質、鉄分、カルシウム、複合炭水化物、食物繊維と多くの栄養素を秘めている優れた食材なのです。
消化器系、循環器系、神経系を強化するだけでなく、心を穏やかにしてくれる鎮静作用も持っています。
ヒヨコ豆
ヒヨコ豆はしっかりとした味わいと食べ応えがあるので野菜や米、トウモロコシとの相性が良く食べやすいです。
しかもタンパク質やミネラル、ビタミンBに優れている強力なエネルギーは体内のコレステロールの低下を促進させ、腎臓、膀胱、生殖器など下腹部の内臓に大きな影響を与えます。
ヒヨコ豆はスープなどでも食することができ、特にトルコやギリシヤ・イスラエルなど中東で食されている「フムス」はヒヨコ豆をペースト状にしたもので、今女性を中心にとても人気があるレシピです。
豆腐
豆腐の柔らかな食感と穏やかな味は多くの料理に応用が利き、他の食材との組み合わせが無限に広がっています。しかも柔らかく消化に優しいので、消化器系が弱い子供やご年配の方にもお勧めです。
タンパク質、鉄分、カルシウムを中心に多くの栄養を有しており、血液の強化と循環を促進させることで呼吸器系と神経系の機能を高めてくれます。
テンペ
上記で少し説明したように、テンペの食感は肉に似ているためベジタリアンの方も肉のようなものとして食べることが出来ます。
大豆が原材料になっているので植物性タンパク質はもちろん、鉄分やカルシウム、ミネラルなども多く含まれており、植物性のビタミンB12の含有量では首位を占めています。人体にはコレステロール値の低下、泌尿器系の強化、腫瘍の予防など多くの効果をもたらします。
納豆
臭いや食感で苦手な人も少なくないでしょうが、日本の食卓によく見られる納豆も有効な食材です。
発酵食品である納豆は、大豆をそのまま食するよりも消化に優しく、腸や腎臓、血液、リンパ系の強化にも貢献してくれます。