海藻
海藻や川藻はほとんどの時間を水の中で過ごし生長していきます。その為水の流れに逆らわない柔軟性が生まれ、ぬめりと柔らかさが特徴的です。
地上で育まれる植物は根を地面に張り巡らせ、固くしっかりとした茎を成長させる必要があるので折れやすくなります。そのため水中と地上では真逆の性質を持って成長していくのです。
海藻の基本的な働きは血液の強化、特に動脈やその他の血管に順応性や柔軟性を与えることで血液の循環を高水準な状態で保持させます。他にも海藻自体が自然の解毒剤でもあるので、お茶や湿布などの形で家庭療法にも使われています。
では次に数種類の海藻について説明していきます。
ワカメ
ワカメはみそ汁やサラダなどに使われ、比較的食卓に並びやすい海藻の1つだと考えられます。
海藻のほとんどに含まれるたんぱく質、鉄分、カルシウム、ヨード、ビタミンA、Bが含まれており、海藻の代表例だとも考えられるでしょう。人体には高血圧、腫瘍、感染症の予防に効果をもたらしてくれます。
海苔
こちらでは乾燥させた海苔を指します。(海苔の佃煮のように調理されたものは、別の効果を持ちます)
含まれる栄養素はタンパク質、鉄分、カルシウムが多く存在し、腎臓、泌尿器系、生殖器の強化を図ります。これによりコレステロール値の低下と栄養の循環を促進させます。
ヒジキ
ヒジキは少し特殊で、海藻らしく磯の香りがしますがそれと同時に木の実のような風味が味わえます。
食品の中で最も鉄分とカルシウムの含有量が多く、強力なエネルギーを与えてくれます。他にもビタミンA、C、B12を含んでいて、血液中のコレステロール値を下げてくれるので心臓病の予防になります。
アラメ
アラメとは、コンブ目科に属する海藻の一種で、二股に分かれた茎部の先にはたきのような側葉もつ特徴的な海藻です。味は甘めなので他の野菜類や大豆製品との組み合わせ易いのが特徴です。主にスープやサラダとして食されるたり、佃煮として調理されることが多いでしょう。
鉄分とカルシウムが豊富に含まれているので歯や骨の強化に効果的です。
昆布
昆布はただ食されるだけでなく、茹でて濾した出汁は日本人の食卓を支え続け「うま味」を与え続けてくれていました。昆布出汁で作った汁物はもちろん、副菜、ふりかけ、お茶など多岐にわたる方法で食することが出来ます。
昆布は血液の強化を行い、その副作用として体内の毒素を排出してくれます。
摂取方法
これほど多くの種類と食べ方がある海藻ですが、出汁や海苔などといった形での食べ方なのでどうしても主役になりづらい食べ物です。そのため重要な役割を持っているとはいえ、毎日食するのは難しいことから1日の食事の2%を占めればいいと考えられています。
たとえば朝食に海苔を付け足したり、みそ汁の出汁を昆布出汁にするなどの方法で行えばよいでしょう。