Lesson3-1 健康の七大条件 その1

健康の七大条件

マクロビオティックの実践で重要となるのが、この『健康の七大条件』です。今の自分の状態や変化を把握するために、こちらを考慮して取り組む必要があります。
1つ1つは基本的な事なのですが、全て組み合わせることで健全な体を手に入れることが出来ますし、診断を行う事で現在の健康状況、マクロビオティックの実践を始めてからどれだけ改善されたかなど、様々な目に見えないことを数値化することが出来ます。
1~3番目の条件は生理学的なものになり各5点ずつ、4~6番目の条件は心理学的なもので各10点ずつ、最後の7番目は最も重要になるので55点を振り分けられ、計100点満点で計算が出来ます。
各項目について、「自分はそのうち何点か」ということを自己診断してみてください。その上で、マクロビオティックを実践しながら定期的にこの条件をチェックすることで、自分が良い方向に向かっているかどうかを確認できるでしょう。
初回の状態で40点以上ならそこそこ健康であると言えますので、まずはそこを目指し合格点の60点になるよう頑張ってみましょう。
ではまず、生理学的な3条件について説明していきます。

① 疲れない

ジョギング
現代社会において「疲れない」と感じる人は、ごく少数かもしれません。実際疲労やストレスが溜まって病院送り、さらに酷い場合には過労死に陥るというニュースは、今や驚かれることもなくなりました。それほどストレスが大きな影響を与えるという事実が一般的になったのです。
なので「病は気から」という言葉が現実味のある言葉だと、皆さんもお判りでしょう。
だからと言って放置するのではなく、分かっているからこそ対処しやすい問題なのではないでしょうか。
その証拠に「ポジティブに過ごす」「趣味を見つける」「定期的に発散する」など、ストレスへの対処法はいくつもあります。マクロビオティックでは挑戦心、向上心を持ってポジティブに生きることを推薦しています。
このような普通のことが、健康への第一歩になるのです。

② ご飯が美味しい

食事はどの生物にも必要な行動ですし、それだけで幸福感が生まれてくる貴重な瞬間です。
食材への感謝、食べる事の幸福感、お腹が膨れる事で得られる満足感など、どれか1つでも感じながら食事を行えば、それだけで気分がポジティブになり体もその気持ちに応えて食べたエネルギーを効率よく体中に回してくれます。

③よく眠る

快食に続いて、快眠も重要になってきます。
仕事や付き合いなど、どうしても睡眠時間が削れてしまう事も少なくないでしょう。もし早く寝たとしても夢を見ていたり、寝言を言っていたりすると浅い睡眠状態なので十分に疲れを取ることが出来ていません。
理想としては22時~2時の時間帯を含めた4~6時間以上の睡眠が望ましいでしょう。現代では、7〜8時間の睡眠が必要という説も有力です。
もしくは決められた就寝時間と睡眠時間で深い眠りが実現できれば、体力の回復が容易に行えるでしょう。