Lesson3-2 健康の七大条件 その2

このページでは『健康の七大条件』の心理学的な条件について説明していきます。

④ 物忘れをしない

年が重なる毎に物忘れが激しくなったり、変わらない日常を事細かに覚える事もなくなって来るでしょう。ですが記憶とは、『自分』を証明、確立させるために重要な要素になります。思い出の品や写真などで記憶を物的証拠に変換することも可能ですが、やはり『自分』を形成させるために1番重要となって来るのは記憶そのものになるのです。
とは言っても、老化を防ぐことは現在の技術では絶対に不可能なこと。一説で老化は「産まれた瞬間から発症する不治の病」だとも言われるほど、私達の手ではどうしようもないものです。
ですが老化とはすなわち、成長が進み過ぎた結果だとも考えられます。そして成長は体だけではなく、記憶力にも有効です。つまり究極的には、記憶力は生涯強化し続けることが可能となるのです。
マクロビオティックでもその考えを目標に、健康的な生活を送ることを心掛けます。

⑤ 愉快でたまらない

ファイト
こちらは前のページで説明した『疲れない』の項目に類似します。ですが『疲れない』の項目の自発的なポジティブに対し、こちらは受動的なポジティブだと言えます。
簡単に説明すると、『何か』が起こった後のアクションとして『愉快』という感情が生まれるので、受動的なポジティブと表現されます。

  • 好きな芸人さんのネタが面白い
  • プレゼントをもらえてうれしい
  • 好きな人と一緒にいることが楽しい

など、幸福感を得られるだけでも精神が高揚し、それにつられて体の機能も向上していきます。嬉しい時の表現に「体が軽い」「天にも昇る思い」など上昇する例えが多いように、昔から本能的に精神と体機能の上昇が関係していることが分かっていたのです。
マクロビオティックの実践の基本は健康的な食事ですが、このように心理的要因が実は大きく関係しています。愉快に感じるかどうか、日頃から物事に無関心になっていないか確認してみましょう。

⑥ 行動がスマート

こちらの項目で言っている「行動」とは、動きが機敏、というわけではなく行動力や決断力などといった精神的なものを指します
マクロビオティックで健全な体を手に入れた後、必要となって来るのはそれを律する健全な精神になります。
元々の体質、その人の経験など様々な要因でいろんな形に変化しやすい精神ですが、上記で説明したように精神と体機能は密接な関係を持っています。なので健康な体を目指すうちに、心もつられて健全な精神を鍛え上げるというのが理想です。
しかしそれを最初からできれば苦労がない、と言ってしまえば元も子もありません。
なのでまずは「いつもより5分早く行動する」「マナーを守る」など、基本的な事から始めてみましょう。何か1つでも自分を律するルールがあれば、それだけで行動力に違いが生まれて来ます。そしてそれを継続していくことで、健全な精神形成が期待できます。