Lesson6-4 両極端な食べ物 その3

化学薬品が添加されている水

生きる上で最も必要な物の1つに挙げられるのがです。人体の60%以上は水により構成されています。
これほどまでに重要な水ですが、現代において水は水道から出て来た水には微量ながら塩素やフッ素化合物などの化学薬品が含まれています。この微量な薬品も体内で溜まって行けば、体機能への悪影響や疾患の原因になる可能性があります。
水は最低1日コップ8杯以上の水を飲むことが理想となりますが、可能な限り質のよい水を選ぶようにしましょう。水量は運動後や乾燥の時期など、その時の環境によって調節することも大事です。
可能であれば公式に飲用が許可されている湧き水などの自然水がおすすめです。またろ過能力の高い浄水器を使用するのもよいでしょう。

精製塩・精製油

e0508d8a3c38e8962ec476b2657abc70_s
古代から調味料として生活の支えとなってくれたですが、現代の食卓塩はほとんどが塩化ナトリウムで精製された物です。これだと自然エネルギーに欠けしまいミネラルバランスも崩れやすくなります。そのため、豊富にミネラル分が含まれている自然海塩を使用するのがマクロビオティックでは最適です。
とは言ってもどちらも塩なので、過食は塩分過多や高血圧などで体に悪影響を与えますので、適量を心掛けましょう。
同じように現代科学によって大量精製が可能になったですが、トウモロコシや大豆などの穀物類から作られた油も普及しています。穀物類から作られた物や未精製の油を調理用に少量扱うのは良いですが、揚げ物のように油を主体に使う調理法や、マヨネーズやドレッシングなど精製油が多く含まれた調味料は基本的に使用してはなりません。
もし使用する場合は扱う量を少なめにしたり、揚げ焼きにするなどの創意工夫が必要です。
ただでさえ食材には少なからずの油分が含まれていますので、可能な限り油を抑えて調理していきましょう。

電子レンジ・電子レンジを用いた調理

c90c54e3c2dd94ecdd6f25a9273eaeff_s
料理に革新を与えた調理器具の1つに電子レンジが挙げられます。現代ではどの家庭でも電子レンジを保有しており、1日のうちに1回も使わない家庭はそうないでしょう。
電子レンジの構造は熱を与えるのではなく、微細な振動を送る事で細胞自体から熱を生み出させる造りになっています。この振動が細胞同士のつなぎ目を破壊し、消化・吸収の妨げになってしまう可能性が指摘されています。
細胞レベルに関わってくる電子レンジは食材の性質を変化させてしまう場合もありますので、マクロビオティックの実践において多用は避けましょう。
他にも電子レンジに限らず、電気を使う調理器具は現代にたくさんあります。これらも電子レンジほどではないですが、微量の電気が食材を変化させる可能性もあるので、注意して扱いましょう。

化学食品・遺伝子組み換え

技術が進むことによってより効率的な栽培、より環境に強い種の組み換えなど、化学的な視点から食材を生み出すことが可能となってきました。遺伝子組み換え作物は、害虫や病気の被害も少なくなり、急な異常気象にも耐えうる作物の栽培が可能となる、まさに現代の大きな科学進歩の一つです。
また、添加物や保存料に代表されるような化学食品のおかげで、私達の食生活はいつでもどんなものでも食べられるようになりました。食品は長期保存が可能となり、冷蔵庫がなくとも食べ物が腐るようなことが少なくなりました。
便利で豊かに見える社会となる一方で、これらは人工的に編み出したものであり、自然によって育まれたエネルギーが少ない物だとも言えます。
一見ではその違いを見極めることが出来ず、どの食材を買えばいいのか分からなくなるでしょう。なので基本的には新鮮な物、原型に近いもの、添加物が少ないものを選び、可能であれば無農薬やオーガニックなどの記載がされている食材を選ぶようにしましょう。
 
現代の食生活においてこれらの制約はいささか厳しく感じられるかもしれませんが、それを実行するだけの価値がマクロビオティックにはあります。Lesson6で学んできたような「極端な食べ物」はできるだけ避けるように、まずは今日から意識してみましょう。
 

Lesson6確認問題

Lesson6の練習問題に取り組んでみましょう!
知識を確認することで、より定着度が高まります。