食事における推奨事項
ここでは食事をする際に守ってほしい推奨事項について説明していきます。当たり前のことも多いので、すぐに取り入れる事も可能でしょう。
- 毎日2~3回、決まった時間に食事を取るようにしましょう。
- 立ち食いや動きながら食べることはせず、食卓の前で落ち着いた状態で食べましょう。
- 摂取カロリーや栄養成分の計算をする必要はありません。自分のやりやすい方法で調理をしましょう。
- 飲み物は喉が渇いた時や暑い時に、必要に応じて飲むようにしましょう。飲みすぎたり、必要以上に節制しなければ大丈夫です。
- 1回の咀嚼につき最低50回噛むようにしましょう。理想は100回ですが、食事が冷めてしまうので50回を目安にやってみましょう。
- 咀嚼中は食材の味が分かり易いように、箸やフォークなどの食器を置いて食材に集中しましょう。
- 満腹状態を避けて、腹八分目で止めるようにしましょう。
- 神様、宇宙、自然に対して自分の命をもらえたこと、他の命を自分の糧にする事への感謝を込めて食べる前に祈りや瞑想を行います。と言っても無宗教の方は分かりにくいと思うので、心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言うだけでも心境の変化が現れます。
- 冷たく冷やした食べ物は腸や腎臓にダメージを与えるので、なるべく避けるか量を抑えるようにしましょう。
- 電気や電子を扱う調理器具は食品の性質を変える可能性があるので、加熱の際は出来るだけ火を用いた調理を行うようにしましょう。
- 遺伝子組み換えや添加物など、自然の食品から取れない栄養を持った食品は避けるようにしましょう。
- 出来るだけ有機栽培の表記がされた物を選びましょう。
- 深夜遅くの食事や、就寝前から3時間前以内の飲食は避けましょう。もし就寝前に食事をしてしまうと、腸や膵臓にストレスが溜まり、就寝中に排出作用を抑えるので腎臓や膀胱に負担がかかります。
避けた方が良い食品
避けたほうが良い食品は基本的に脂肪や糖分、濃いエネルギーを持つ食品やレッスン6で紹介した極端な食べ物が挙げられます。中には好物の物もあるかもしれませんが、そういった物は自分へのご褒美としてたまに食べるくらいにとどめておきましょう。
牛肉や豚肉、鶏肉に加え卵など動物性食品は基本的に避けるべきです。さらにソーセージやハムなどの加工品、牛乳やバターなどの乳製品も動物性の強いエネルギーを持っているので避けましょう。
熱帯産の食べ物は暑さに耐えるために高いエネルギーを持っていたり、熱を冷ます効果を持っている物が多いです。季節や場合によっては食べますが、日本は季節によって気候の浮き沈みが分かれますので常食は控えるべきです。アスパラガスやトマトのような野菜、バナナやマンゴーなどの果物、ナッツやピスタチオなど外国から入って来た種類が多く挙げられます。
砂糖やハチミツ、食卓塩、油など、過剰摂取することで体に直接影響を与える調味料は控えましょう。スパイスやハーブなどの刺激物もこの中に入ります。
それと気を付けてほしいのは、「大豆を用いた商品だから」という先入観から安心して市販の商品を買うのは危険という事です。
中には自然加工だけでなく、過度に化学物質を使用した商品もあります。大豆を用いたマーガリンやマヨネーズなどの商品を買う場合は裏の成分表などを見て化学物質が多用されていないかどうか確かめましょう。
化学が進むことで編み出された冷凍食品やサプリメントは確かに便利ですが、マクロビオティックの概念とはかけ離れた食品なので避けるようにしましょう。ですが缶詰やインスタントなど長持ちする食品は災害時に活躍するので、絶対食べてはいけないわけではありません。
ここまで紹介した食品はあくまで「避けるべき食品」なので、たまに食べる程度なら構いません。我慢して過剰なストレスを溜めるよりも、自然に感謝して食事を楽しむ心の方が大切になります。